子育て、手づくり、散歩など、いろいろ書いています。更新はスローペース。

2013-06-13

梅の季節


いつも行く自然食品のお店で、梅が並び始めた頃から、
そわそわしていました。

娘が生まれてから、旬のものを意識して食べるようになり、
その美味しさを改めて実感する日々の中で、梅は私にとって一つの扉でした。

子供の頃、一緒に暮らしていた祖母がいつも漬けていた梅のシロップは、
夏の思い出の味の一つ。
お水で割って、ガブガブと飲んだその爽やかな味と、入道雲、蝉の声は
遠い記憶の中で、いつも仲良く一緒にいるのです。

四季を感じ、日々の生活を丁寧に過ごしていくための「扉」である梅仕事に、
ついに、今年、手をつけました。

本当は、祖母と一緒にやりたかったので、
電話してみると
「今年はもう漬けてしまったから、本でも読んでやりなさいー。」
と言われてしまいました。
「そんな特別なやり方はしてないから」とも。

その時初めて、昔一緒に暮らしていた頃に手伝わなかったことを悔やみました。

しょうがないので、色々調べて、とにかく初めてなので、
保存容器は小さめの1Lサイズにし、
1kgの梅を、梅シロップと梅酒、梅味噌に分けて作りました。

1週間くらいして、再び祖母と電話で話すと
「それにしても、あんたが梅を漬けるとはねえ。良い主婦になってきたね。」
と、嬉しそうに言われました。

そして、梅を取り出すタイミングや、保存のコツなどを教えてくれました。
一緒に作ることはできなかったけれど、生きているうちに、
同じ時期に同じことができて、それはそれで、良かったと思います。


体を壊す寸前まで社会で働いていた頃、「主婦」が好きではありませんでした。
でも、子供を産み、主婦になってみて初めて、
「主婦」というのはきちんとやると、実は大変な仕事なのだと知りました。
私は、まだまだ半人前です。


*  *  *

出来上がったら、次回の帰省の時に持って帰って、
味見して、感想を聞こうっと。
毎年、試行錯誤して、少しずつ、美味しくなっていけば良いな。

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