落下する飛行機雲
名もなき紅い葉
(あるんだろうけど、知らないので)
(あるんだろうけど、知らないので)
大きな木
* * *
地元の駅の、少しだけ空が広く見える公園で、
西日に眩しそうな顔をする娘を見ながら、おやつ代わりのおむすびを食べ、
色づく公園の木々の下を歩き、落ち葉が舞う度に足を止め、
図書館で絵本を借り、珈琲屋さんで珈琲豆を、
豆腐屋さんで油揚げを買って帰りました。
何の変哲もない、穏やかな午後の散歩でしたが、
平和に過ごせる一日が、実はものすごく貴重だということを、
家路につきながら、ぼんやりと感じたのです。
そして夜、94歳の誕生日を迎えた祖母にお祝いの電話をしました。
耳が遠くなったせいか、電話の声が弱気で、胸が痛みました。
お正月には、会いにいくから待っててね。
好きな人にはやっぱり、会わなきゃダメなことがあります。
明日は雨、気温もぐっと下がって、また一歩、冬へ。
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