どうしてもパンケーキが食べたくなった。
母親にその旨を伝えたところ、どん、と国産小麦粉のホットケーキミックスを戸棚から出してくれた。
さすが。
「全部焼いて、食べなかった分冷凍しておいてー。」
…さすが。
牛乳を豆乳に変えて作った。
弱火でじっくり丁寧に焼いて、
ぷつ ぷつ と生地の表面に穴があいてきたら
ぽん と裏返す。
焼き立ては、何もつけなくても、おいしい。
ぱく さっくり ふわっ
2枚目は、バターとメープルシロップを少し。
金色と飴色がとろりとひかって、この上ない幸せだ。
母と祖母にも焼いたら、結局、冷凍保存用は3枚しか作れなかった。
「また(ホットケーキミックスを)買うわ。さ来週には来るから」と母が言う。
その頃にはさすがに産まれていて、バタバタしていたいのだが。
予定日まであと3日、兆候もなく、正直焦って、
一日中そわそわしている。お腹の赤ちゃんには、
「いつでも好きな時に出ておいで」なんて言っておきながら。
ああ、もっと、どーんと構えたお母さんになりたいと、
パンケーキを頬張りながら思った。
ぱくぱく 食べている時に
お腹の中で ぐっ ぐっ と赤ちゃんの足が動く
「食べたいの?出てきたら、おいしいの作ってあげるよー。」
と、誘ってみた。
親に似たなら、絶対に食いしん坊になるはずだから。

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